ちらかりほうだい。中身はない。

とっ散らかりながら、すきなものはすきとエモる場所(稀におかん)

とっちら 東京BABYLON の世代です

 
 
 
 
でたわ(*・ε・*)
 
 
 
 
 
 
すんません。
ちょっと懐かしいものをゲット。

CLAMPの「東京BABYLON」全7巻でございます。
 
ツイでぼそっと言ってたのですけども、
実家にコミックや雑誌、写真集、イラスト集などを置いていたのですけども、知らぬ間にしれっとブックオフに持ち込まれてたんですよ。( ノω-、)クスン
 
バビロンもその中にありましてね‥
買い直せば良いのですが、「あの本」じゃないってのがありまして。
今日、お子について古本屋行きましたら、たまたまあって、嬉々として買ってしまいました。
 
 
私、漫画っ子でして。
かなり貪っていたのですが‥CLAMPとの出会いは衝撃でした。
 
まず絵がすごい。
もこなあぱぱのキャラデザは、谷川史子とかさらっとした絵が好きだった私にしたら、急転直下の出会いでして。
紙面がこんな黒!!って漫画が初だったのですよ。
 
 
さらにはですね。
 
当時夏休みあたりに、OVAをテレビで流しちゃうっていう挑戦的な番組‥その名も「アニメ大好き」というのがありまして。(多分関西ローカル)←なぜか、番組テーマ曲シンディーローパー。
 
ああ女神様
東京バビロン
うる星やつら、や、ガンダムの映画版
 
などなどが流れてまして。テレビで。
これほんと、画期的なことだったんですよ。
まだまだ、BSとかない頃ですから。
 
三宅裕司さんがでてたランキング番組で、OVA枠があったりして、世が結構アニメ‥しかも、Vアニメ推せ推せだったんですよね(体感的に。)
 
東京BABYLONもそのころに、OVAが二作でてます。
 
私、それがだいっっっっすきでして、多分今でも主題歌歌えるくらいなんですけども。♫プリーズキースキース‥
(イメージアルバムも出てまして、私のCHARAとの出会いはこれ。)
 
 
なんと言うか、12、3歳のころに好きだったものや影響受けたものってのは、大人になっても変わらず根をはるものだな、と。
 
 
このお話は、皇昴流(すめらぎ すばる)と皇北都(すめらぎほくと)という双子の姉弟と、桜塚星史郎という獣医さんがメインの、東京を舞台にした人間物語でして。
 
東京の裏で起こるいろんなものを、皇家(陰陽師一族)の当主である昴流が解決していく‥という感じのものです。
 
北都ちゃんや星史郎さんの、かなり偏り気味で過激なセリフがあるのですが、やたら刺さるものがあって、中学生なりたてくらいの私は価値観グラグラしたんですよね。
 
大人になって、今読み返すと「えらい、斜めな思想だな。」とか思うところもあるけれど、それでも頷く所はやはりあって。
 
例えば、北都がたまたま知り合った外国の女の子に、言うのです。
その子は、ビザ無しで夜の店で働いてる子でした。
彼女は助けてくれた北都に、自分はガイジンなのになぜカカワリアイになるのかと尋ねます。
そしたら、
ガイジンなんて国はない、
と北都は言うんですよね。
話を聞いてあげた後に。
更に、かわいそうだと思ったの?と聞かれて。
 
 
いいえ。あなたが生きてきた十何年間の人生のすべてを、かわいそう、で括ってしまうなんてあなたに失礼よ
 
他人がかわいそう、とか幸せそうとか、測るものではないわ。
 
 
 
多分、子供の私は「周りからどう見えるか」をすごく気にしていたのだろうと思います。
 
その中に、あの子かわいそう、と思われてるんじゃないやろか。
 
という、唇噛むようなものがずっとあったんだと思うんですよね。
 
北都ちゃんのこの言葉は、当時の私を柔らかくしたのですよ。今思うに。
 
 
紙の匂いまで覚えてる本でしたが、当然古本ですので、記憶の香りとは違うんですけども。
ついつい、嗅いでました笑
匂い。
 
このお話の内容は、子供が読むにはなかなかハーディなものがあります。
 
虐待問題、自殺問題‥イジメや新興宗教
同性愛や、生と死。
 
その中で悩み抜きながら「仕事」をしていく昴流は、嫌ってほど人の裏や黒い面を見ているのに、ものすごい優しくて純粋。
その姿が、やっぱり忘れられないんですよ。
 
 
今のCLAMPは、ほとんど知らないのですが、
(確か、数名改名したのかな。メンバー変わったのかな。)
 
この東京バビロンを含め、いくつかあるお話がやがて「X」というお話に集約されます。
私が、いろんなお話が一つにまとまる‥みたいなのが好きなのはここからかも。
 
20面相にお願い
とかね。←
 
Xは、諸々の社会事情を考慮して中断し、未完のまま止まってます。
 
いつか完結して欲しいなぁ、と思いますが。
どうだろう。
CLAMP、自体も変わって行ってる今、叶うことはないのかもしれない。
 
ほんと、エンタメは一期一会。
 
 
 
 
 
東京バビロンの中で、昔から刺さってる箇所があります。
 
星史郎さんのセリフです。
 
「頑張った人が頑張っただけ、報酬がもらえる世界なんかどこにもない」
 
「生きていくということは、どれだけ迷惑をかけて、それをどれだけ許してもらえるかにかかっている。」
 
 
忍びの国の最後の「かわいそう」を、あれはとんでもない愛の言葉だと思えるまでに、人生一周してきたような気分だったんです。
 
かわいそう、とは相手を自分より下に見た哀れみの言葉だ。
 
と、昔言われたのが、私の根底にあったんだとおもいます。
 
星史郎さんは、とても寂しいことを言うのに、どこか「そんなことないよ!努力は報われるし、迷惑だなんて誰も思わないよ!」とは、言い切れないものも、この歳になると知ってるもんだから、それもそうだよな、と納得してしまう。
 
 
でもね。
 
こうも言うんです、彼は。
 
「好きという感情さえあれば、夢が見られます。夢もなく生きて行けるほど、人間は強くはない。」
 
そっか。と、ね。
 
 
なんかやたら、そっか、うん、とね。
 
 
 
好きと言う感情があれば、
夢が見られます。
 
 
 
 
 
着地は、智でございました。