とっちら　復活ＬＯＶＥメイキングに思う『本気の男たち』

復活LOVEフラゲって、かすかな自分時間しっかり浸ってます。

これね、すごいわ。
ニノの言葉借りるのなら、“次のフェーズ”見せてきた。

ＭＶも全体的な「青」の照明にもよるのだろうけど、智さんのＯＮの姿っていうのが、いつも以上にキッっと示すものがあって。

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曲も歌謡の雰囲気を香らせながら、９０’トレンディの香りもしてるのに、すごい新鮮なんだよ。
それが歌詞の世界観なのか、ＴＨＥな山下達郎の空気感なのかわからないんだけど、化学反応っていうのはこういうものかって、ちょっとびっくりしました。

Ｒ＆Ｂ系好き――な私としては、浸りきったことのない世界観なんですけど、
これってもう老若男女区別なく、すぽんと入り込むものではないのかなぁ。
往年の、月9というか。
まさに東京ラブストーリーというか。柴門ふみっていうか。
ＮＥＯトレンディ。

友が言ってたのですけど、「用意周到なシングル」。

あーほんとだな、と思いましたよね。
ここまでしっかりスポンサーとのガッツリした組み方、プロモーション、タイミング。
一つのことを、一つの効果で終わらせない周到さがありましたよね。
何一つ無駄使いしないような、細やかな組み立て。

こういうのを見ると、「本気」が見えます。

メイキングでも、そこが垣間見えたのですけど。
ＭＶのメイキングでスタッフに確認するっていう姿は、Ｊにはよく見られてましたけど、ニノと智さんに関してはわちゃ担当って感じで。
スタッフの声がかかれば、『はーーい』って切り替える、見たいなのが若干定番化してる気がしてたんです。
その空気が、何となく変わってきたのはデジタリアンのあたりからでしょうか。
メイキングをしっかり出す、ようになってきたのも、本来見せないはずだろう「ウラ」で、何をどこまで取り組んでるのかっていうのを、暗に示そうとしてきてるのかなと。
以前、翔さんはメンバーに「作り手」の立場にメンバーを立たせようとしてるのかな、と書いたりしてたんですけど、それが形になってる気がします。

まさに、『ならアイドルがどんなもんか見せてやるよ』、みたいな。

ニノの作り手の姿を、垣間見れたこと。かなり驚きでした。
勝手ながら、もっと受け身の人かと思ってました。
用意されたものをまるっと飲み込んで出すってタイプなのかなと。
けど、違った。
スタッフと話す、目線、言葉。

ピコﾝッとしたスイッチのいれ方ではなくて。
すーーーーって入り込んでいく。

その境目の曖昧さに鳥肌立ちました。
クリエイティブな瞬間でした。

それは、トークの部分でも同じで、声のかすれる翔さんとニノが引っ張ってくんですよね。

『装備してる数が少ないなって』

とか、ニノらしい言葉のチョイスを翔さんが噛み砕いて、真ん中で三人はうんうんと、噛み砕く前に“わかってる”。
わちゃわちゃってる嵐っていうのは、やっぱりいつになっても大好物なのだけど、このチーム感は、本気の男たちの姿でした。

やっぱ、15年は境目だったのだなぁって今振り返ると思いますよね。

緩急もって、一つの作品を作る姿。
それはもう、本当に等身大で。30代の仕事する男の姿で。
時々、宿題くんとか、ＣＤＧの嵐とか、あの頃はもっと自由でのびやかだった気がするな――って、ほんのり寂しく思ったりもするのですけど。

違うわ。
だからこそだわ。

遠くに行っちゃった、なんて、もったいないと思った。
ニノの言葉を、また借りるけど、
『変わらないの進化形』を、着実に歩んでく姿に、間違いなくホレました。

弾ける若さなら、後輩君たちがいる。
貫禄の魅力なら、先輩たちがいる。

その間に位置しながら、『チーム』を背負う姿っていうのは、見逃したくないなって。
こりゃぁ、一本取られましたな、って感じでした。

一途、でもニノ言ってましたけど。
嵐はとにかくマジメでマイペースだし、奥手でクリエーターっぽい空気もあって。
ひとりひとり見てて飽きない。
これだ。
ほんと、ここに到達してるのかもしれない。

なんて、暑苦しいこと言いながら。

うーわ。これ、好きな翔ちゃんやん！