ちらかりほうだい。中身はない。

とっ散らかりながら、すきなものはすきとエモる場所(稀におかん)

とっちら  大人になる。ということ まだYUKIの世界の中。





まずは、もし、見られる環境でしたら。
見ていただけたらなぁ、と思うのですけども。



いまだYUKIの世界の中にいますが、『大人になって』という曲があります。
『大人になって』 歌詞はこちら。

歌の後。
YUKIちゃんがね、言うんです。
声をひっくり返しながら。真っ赤なドレスで。


夜汽車に揺られて、私は東京にやってきました。
餞別は、友人からのたった一本の缶ビールだった
上野駅に朝着いたとき、とっても寒い日だったけれど、
なけなしのお金と、夢いっぱい、夢、いっぱいのお腹で、
お腹は膨らんでて、全然寒くなかった。
それから堪えて、歌をたくさん歌って、
東京の空で、ずいぶんと遠くに来てしまった
でもあたしはいつでも、友人の美しい横顔を思い出すことができる
あの夜汽車に乗って、いつだって15歳に戻れるんだ
でも私は、大人になってしまった
大人になってしまった




震えます。・°・(ノД`)・°・

ジュディマリが休止、解散をして。勝手ながら、シンガーYUKIには、意気揚々とした道なのではと思っていました。
でも、当たり前だけど。そんなわけがないんだ。

何かをやり始めた時に、すぐに結果が出ないと不安になるのは、反応の早い今の世だからかもしれないけど。
15歳でなんでもわかった気になってた頭では、そこにどれだけの努力や我慢が積み重なっているかなんて、肌ではわからないもので。
きっと、一度わかったつもりのものを、壊して、壊して、壊して、捨てて。
その隙間に、触れてきた温度を、感情を、方法を、染み込ませてく作業。
それを繰り返して、大人になって。

YUKIちゃんがシンガーとして、重ねていったものがどれだけのものだったのだろうって、ぼんやりと、でも確実に自分の中の一箇所を鷲掴みにするシーンでした。

うつくしい友人の横顔も、缶ビールのぬるさも。
きっと昨日のことのように覚えてるんでしょう。

私も、覚えてます。
一歩踏み出した日の事。

春の日、駅のホーム。陽射し。
桜の花びら、ぼやけた景色。

18歳のあの日は、お腹いっぱいでした。
そこで、何をするかにかかってる。
そう、必死に踏ん張り始めた日の事。

・・・・大人に、なってしまったなぁ・・・・
うん。
私、大人になってしまったんです。どうやら。

何かを伝えようとするときに、言葉を尽くさなくてはと思っております。

そりゃそうで。
私はエスパーではないし、相手もおそらくそうではない。
だったら、尽くせるものは「言葉しかもうほんとに何にもないの」ってことになるわけで。
そう思ったときの、曲中のあの言葉たちは、詞的なようで、でも。
尽くされた。
と。

いつだって15歳に戻れるのに、でも、大人になってしまった。

これほどの言い表す言葉があったのかと。
しかも、ソロ10周年のドームのステージの上で。

繋いで 伝えて 時代は流れ 変わり続ける
私はやっと今日を繋ぎ合わせる


今になってやっと、繋ぎ合わせられることがあります。
15歳の私には、許せなかったものも、重すぎたものも。
今でも腹の奥に据えるには重苦しい物でも、ただ、それも道だったと繋げて思える。

それだけ、大人になってしまったんでしょうね。

ニノの記者会見の言葉を思い出します。

いろんな経験が邪魔をして、どう書けばいいのか自分で混乱するような…。
これではだめだと思い、書きなぐるように全力で初日の現場には立たせてもらいました


私がやっと繋ぎ合わせた、そんなものを、彼らはどれほどの速さで飲み込んで消化して来たんだろうか。
なんて、思ったら賢くもバカにも、下手にも上手にも、引き出しを作って歩く5人ともを、なんだかいま、ふと、すげぇな。と思った次第。

さて。も少し、語りたいことが。
それはまた、別の記事にて←ありがち(笑