ちらかりほうだい。中身はない。

とっ散らかりながら、すきなものはすきとエモる場所(稀におかん)

とっちら 赤めだか は見ないと本当、損するやつ。



リピが止まりません。  


赤めだか。

これはこれは、とんでもなく面白い。
脚本も演出もすごい方がやってるし、そりゃ当然!と言われたら、そうなのかもしれないのですけど。

関西なもので、落語家さんを見る機会は多いです。
ローカルテレビにもよく出てるし、吉本もありますしね。
志の輔さんもよく見ますよ。

その方々の、背景を知るってのは、坊っちゃんとはまた違う魅力でした。

赤めだか。

これは、鶴瓶さんがわざわざニノに電話して、この役やってくれって言ったのがわかるくらい。
ニノのはまり役でした。
つか、はまり役がいくつあるんだ、ニノ。

違和感なく見れる、ってのはどれほど凄いことなのか。ましてや、その人そのものに見えてしまう。
ニノ、やっぱりすげえわ。

濱田岳くんの落語は驚いた。あんなしっとりしたの、初めて見た。
談ボール兄さんの気持ちが痛い程わかるし、宮川さんも空気を作るのが、本当にうまいなぁって。


演出ですごく斬新でしみたのが、その時、その時期の音楽が使われていること。
ブルーハーツが、ビートルズが時折挟まる、落語家のお話なんて。
粋すぎるでしょ。

さらには『素』が時折はさまれること。

役、を発動させる瞬間の切り替えが、天才的と、言われるニノ。
その役を抜いたような、あれこれの一瞬

談春、の名前を貰った後の、スタッフ達との笑い声。
談志さんから、14個の用事を言いつけられた後の、わちゃわちゃし雰囲気と上目遣い。 
築地から帰っての、関西との会話。

ドラマの中ではご法度の様な、作り込まない素の姿が入り込んでることが、まるで、本当に思い出を覗き見てる様な。
8ミリを再生してるような。
あれ、これドラマだよな、みたいな。

談春さんが、撮影を見に行って、『あの頃の空気そのままで、泣きそうになった』っておっしゃったというのがわかる気がしました。


それと。

談志さんの元を離れた、ダンカンが入ったのはたけし軍団
その後、ビートたけし立川談志に弟子入りしていて。

その談志さんから離れるシーンを、談志としてビートたけしが演じうける。

シュールだなぁ。で、ものすごい面白い。

ビートたけし程の人が、かなりのキャリアを積んだのちに、わざわざ弟子入りした立川談志

どんな人か、と、さほど知らなかったんですけれど、なんだかニノにも通じるものがあるか気がしますね。
男が惚れる男、というか。

破天荒で、理不尽で、無茶苦茶で、頑固で。
けど、懐が深くて信念を持っていて、不器用。
その筋はぶれない。
で。ものすごい愛がある。でも、その愛には芯がある。


特に好きなのが、評論家に言った一言ですね。


こいつらが有名になったら、あんたはこいつらを飯の種にするだろう。
あんたがこいつらを食わしてるんじゃない。
こいつらにあんたが食わしてもらってんだ。

それと、

現実は正解なんだ。
現実は事実だ。
現状を認識して把握したら、処理すりゃいいんだ。
その行動を起こせないやつを、俺の基準で馬鹿という。


どこか、智の言葉にも通じるものがある気がするのは‥‥‥サトシックだからなんすかねε-(o´ω`o)
これほどはっきり言わないまでも、敵は自分、と言っちゃう、さらには、『手加減しろよ。つぇーよ。』って笑える。 

イズムに片鱗を見ますよね。なんだか。

ドラマになっているのは、ほんの一部分で。
例えばナウシカも、映画に描かれたのは1巻から2巻くらいで。
あの後には中々、エグいシーンも無茶苦茶な展開もあるのですけど。

談春さんも、もっともっと、いろいろあるんですよね。
原作、しっかり読んでみたくなりました←そうしてまた読み切れず本が増えてゆく(;^ω^A


「観ないと絶対に損をするので、観ないやつだけが損をすればいいなと思っている


このニノ節がたまらなく好きだ。
で、そう言うだけあるものだと、力一杯思う。

ニノちゃん、本当にいい作品にたくさん出てる。
それが視聴率だけで判断されてることが、果てしなくもったいない。

惨敗なんて書かれたりしたけど、
一体何に負けたんだか。

暗殺教室も控えてるし、もう少しニノのお芝居ごとは続きそう。
まさかのアカデミー、獲るかしら。