ちらかりほうだい。中身はない。

とっ散らかりながら、すきなものはすきとエモる場所(稀におかん)

この際だからの全曲語り『japonism』






やってくれたなぁ(/ω\)
ちょっともう、「見事」の一言!

この面白さ、和、それからジャニーズ。
その原点と変遷。

ものすごい、いいバランスで絡めていってる。
外から見た日本。
それでイメージできたのが、
お土産屋さんのポリの着物とか、
いやいやいやいや(´Д` )、って突っ込んじゃいそうな忍者の衣装に手裏剣とか。

ココは奈良?大阪?それとも京都?
なごちゃまぜ状態だったのだけど。

着物はちゃんと織物だった。
手裏剣はしっかり光った刀だった。
光源氏も、竹取物語も、
色とりどりの飴も、月も。
ちゃんと本物があった。

はぁ・°・(ノД`)・°・たまらん。




さて。好き勝手語ります。

この記事はレビューでも何でもないです。
曲聞いた感想を、ど素人がうっとおしい熱量で、そぉれっと(ノ´▽`)ノ ⌒(熱)ほおり投げてるだけでございます。

暑苦しいのでね。
修造なみに、フルスイングで打ち返すか、鼻ほじりながら読めちゃうわってくらいの余裕のお方(笑)遊んでってくださいな。


かすかでもネタバレしますので、
まだまだこれからゆっくり楽しむんだから!って方は、Uターン推奨。

よろしくどうぞ。




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1 sakura

これはもう、シングルの安定感ですよね。
一曲目にこれがあることで、「japonism」っていう看板は壊さずに、でも導入部分の門を大きく開いた気がします。
ドラマの主題歌ってことでしたから、sakuraが差すものは警察の紋章かと思っていましたが。
アルバム「japonism」の一曲目として聞くと、やっぱり夜に吹き荒れる桜の花びらが見えます。
アルバム全体に通して見える、花、風、火花、月夜と星‥水。
その全部を、今の…現代のジャニーズとして兼ね備えてる曲なんですよね、ほんと。
上手いな、と思います。
まさに、曲順の妙。








2 心の空

リード曲としてWSで見た時、もしくはラジオで音源を聞いたときに思ったように、やっぱり浮かぶのが、ものすごい勢いの風。
その風にあおられて、バラバラと音を立ててめくれる分厚い本がある景色、なんですよ。

メロディもものすっごいくっきりと分かれていて、スパンッと世界を分けてる感じが新鮮。
アイネ・クライネ・ナハトムジークを聴いたときのような。
世界がいくつもあるんですよね。 

目を閉じて~炎のように、のTHE日本、THE祭り、な感じと、
そのあとのメロディーのキャッチ―さ。
THE 80’ジャニーズのような世界観。
春待ち桜~からの、水の流れのような女性的な…メロディ。
それからTHE日本な、和太鼓鳴り響く間奏に続いての、サクラップ

翔さんが、必ず入れるだろうと予感した、『スサノオ』『ヤオヨロズ』。
その斜め上いくように、japonism、外から見た日本、ときて、エルドラドと持ってくるあたり。
おぉ―――!ってまたホレました。
マルコポーロ、とかジパングとか、持ってこない久々の翔さんのスペイン寄りに、それから「この和を」と繰り返して、きっと二つの意味を乗せたんだろうあたりに。
素直に、すごい。






3 君への想い



雅楽の楽器を、多用してるまさに「和」の曲。
でも、メロディーラインは何となくRB…いや、王道J-POP??
アルバム一個に、こういう歌詞の曲はもはや必須、ってくらい入ってますけど。
たいていいつも、悲しくもサヨナラしてばかりでしたよね。
ただ、今回のは“…もしかしたら”その手はつないでいるのかもしれない。
そんな風に思わせる、甘いサクラップ
“暮らそう”、なんてひだまり。

言葉の切り方が、とてもたどたどしい。
言いたかったけど、言えなかった。
そんな言葉を、ぽつりぽつり…呟いてるような。
和、の象徴のような雅楽の音で始まったのに、聞き終わりはとても現代的。
飛んでいくように静かなヒチリキの音が、また切なさの余韻残してて、いいです。これ。
雅楽戦隊ホワイトストーズを思い出したことは内緒)






4 Don't you love me?


誤解を恐れず、好き勝手言わせてもらうなら。
ジャニーズの王道曲の、なかでも「カッコいい路線」のほうの王道、って感じがします。
サビあたりは、光GENJI…もしくは少年隊あたりの曲のような。(時代の開き)
なのにアレンジが、すごい最近の嵐のカップリングのようなんですよね。
ちょっとファンキーというか。
♫Don't you・・・NOW←ここ。
このJの声は、今までにあんまなかった色のような気がする。
こういう曲、すごい合ってる、Jに。似合う。







5 miyabi-night

君への想い、と同じように和楽器の音。
でも、こちらは生楽器じゃない打ち込み。
和太鼓も、琴もショウもヒチリキも。
音はそのままに、でも使われ方は洋。
すごい面白い。
なのに、並ぶ歌詞は君への想いと真逆で、和風な言葉も多々。
タリラリラーっていうのも、昔から鼻歌的に歌われてきた物だろうし、なんつうか、ほんと言いえて妙なほどの、「雅な夜」が「miyabiーnight」への変化。
現代版和風ダンスサウンド、みたいなね。
これはライブ面白くなりそう。
私なら、一曲目これかなー☆(o・ω・o)ゝ←妄想








6 三日月

これはこれは‥‥。ものすごい美しい曲。
両脇に竹やぶがある、一本道。
その真ん中に三日月。ざーーーーっと風が吹いて、竹が揺れる。
月明りに手をかざしたら、ほろほろ星の瞬きが落ちてくる。
そんな景色が見えました。

ぱらぱらと、きらめいた音が散らばっていて、コーラスもボコーダーがかかっていて、海の中みたい。
全部夢の中のよう。
そして最後は、目を覚まして、ころん、と夢が終わる。

濡れた手の五本の指から、それぞれ雫を落としていくような。
儚くて壮大な曲







7 Bolero!

惚れろ!惚れろ!いつも俺らついてんぞ!
に、はい!!マジついてくっす!って手あげそうな。
もうなんだこれ、祭りじゃ!ラテンや!
サンバじゃー!カーニバルや!
テンションの宝石箱や―!!(彦摩呂

以上。(笑)








8 MR.FUNK

マサキ――!!゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
あんた、最高だよ☆なにこのサタデーナイト感!なのにブラックな感じ!
ディスコスター様が昼の顔なら、こちらは夜のミスターファンク。
マサキのラップってのも、びっくらこきましたけども、歌詞にわざとらしいくらいに、ソウルのWAVEとか、16ビートとか。
ブラザーたちと…ってまき散らすあたりが、ものすっごい「歌謡曲」の匂いもさせてて、面白い。

噂に聞いたSTAR?なんて目じゃないそうなので、Bなマサキの夜寄りパフォーマンスに超期待☆
そしてそれを見守っててほしい、また(笑)





9 暁

舞台の一場面のような曲。
歌謡チックな面もありながら、扇で舞う姿が見えるような曲。
メロディーも和テイストが、しっかりとのせてあって…。
全体的に水がサラサラ流れていくようできれい。
智さんのキーも、さかのぼる二作と比べたら低めの印象?かな。


なんというか、イメージ竹取物語なんですよね。
かぐやが月に帰る夜。
帝の兵たちが、させまいと屋敷全体にひしめいていて、月からさす光をあびて、かぐや姫が最後の舞を踊る…みたいな。
これが最後と、心に決めることの強さと脆さのような。

「心にも あらで憂き世に 長らへば 恋しかるべき 夜半の月かな」
この歌の引用は、今となってはものすごく胸に痛みますね。
重なるのは、「もう辞めようと思った」のあたりとか、まぁ、色々とか。
百人一首を読み上げるように、歌われるこの最後の一説が、この曲の終わりを砂がこぼれるようにさらさらとさせますね。

智さんの声の透明感とか、月夜に透きとおって吸い込まれていくような感じとか。
あぁ、そうだよ。
こんな綺麗なんだ、大野智の歌声って。
と、じわり再確認するよう。

暁、は夜が明ける早朝の空。
赤い太陽が夜の闇を青く変えていく時間。
智さんのこれからを占っていてくれるんじゃなかろうか。←希望





10 青空の下、キミのとなり

これもまた、仕切り役ですよね。
この和の流れで、それにさーーっとカーテン掛けるような、このさわやかさ。
後の流れを思うと、明けてきた優しい夜が、目いっぱいの太陽を浴びつ昼間を超えて、さぁ夜が来ますよ?と準備するためにある位置。
こういう曲の並べ方は、前作デジタリアンでもあったけど、ニヤッとしちゃうよね。
うまいよなぁ、まったくって。





11 Rolling days

こう来ると思わなかった。
この闇は翔さんの新境地だと思う。
ラテンのような雰囲気も感じるんだけど、ダーティ。
ANTI-ANTIのような、棘も毒もあるんだけども、その内容はすごく「今」の翔さんの「中」の毒って感じがする。
外に向けて、あかんべってしてたのとは、違うんだよね。

はっきり言っちゃえば、そこそこエロイ曲なんだけど、もんのすごい切ない。
それこそ、隠し通さなきゃならない恋愛とか、人には言えない恋とか。
もうダメだっておもいながらも止められなくて、ローリンクデイ…揺れて堕ちてく日々。
サクラップ部分は、珍しくはっきり「一時の快楽」なんて言葉を使ってて、イヤホンで聞くと「会いたく‥‥なる」の部分が左右に交互に聞こえるから、とてつもない切なさ。
ラップが二段階になってることで、闇夜からは上がろうとしてる感じも受けるし、もういいやってどうにでもなれって、突っ走る感じもする。

でも、泣きじゃくりながら必死で抱きしめてるように…見えちゃうんだよなぁ。
ここにも出てくる「火花」が、痛いんだよ、ほんと。
だって、はじまりはいつもアンダーグラウンド
どこにあるんだろう、日の当たる場所。




12 イン・ザ・ルーム

ニノちゃんやっばいなー(@ ̄Д ̄@;)これ。
こういうのマジ似合うわ。
フェイク部分の大宮が、良すぎる。
そしてやっと来た、オシャレなやつ(笑) 
好きなやつ(笑)
そしてもう一度、また火花。
描いてる景色は、結構なエロさ。
なのに出てくる景色は結構な苦しさで。
密室の中の愛。
きっとそこにしか咲かない花、恋、なんでしょうな。
でも、表記がカタカナって言うのが、すこし遊び感があるんですよね。
この恋、秘密だけど…多分、遊びと本気があいまいに行き来してる。



13 マスカレード

リスペクト!仮面舞踏会!な曲ですよね。
まぁ、タイトルからしてそうですけど、メロディもその頃の少年隊とかを意識してると思う。

長い髪が 誘うように 夜がかけた魔法さ

のとことか、すっごいオマージュ感じる。
サビ部分なんか、仮面舞踏会のサビをサンプリングしてるよう。
いわゆる、THEジャニーズなんですよね。
世の中がジャニーズっぽいって思う、アイドルソングの原点というか。
一本でもニンジンとか、寿司くいねぇとか、は言わないまでも、ギンギラギンにさりげない感じには持ってきてる。
すごいよ、このセンス。


14 MUSIC

これはもう、ニノしかできない。
JのソロがTHEジャニーズのカッコいい部門担当なんだとしたら、これはかわいい部門のTHE。
色とりどりの丸いキャンディーがあちらこちらで弾け飛んでるような。
超初期ファミコンサウンドみたいなのを、散らばせるあたりは、ニノのイメージで遊んだ印象。

昨年から、ニノが一人で曲を作るってことがなくなったけど、こういう曲はおそらくニノからは出てこないんだろうともうから、これはこれはおいしい一面だぜ、おい。
ここまで遊んじゃってると、もう楽しいことしか思い浮かばないよね。



15 伝えたいこと

アルバム終盤を飾る「あなたへ」SONG。
そういうのも、ドラムロールも、この大団円感も。
きっと花が散ってるんだろう景色も。
あれ、この部分どっかで聞いたな。ん?でもなんの曲だっけ?な感じも。
きっとずっとずっと長い時間、ジャニーズってもんが世に出してきた音楽の、「らしさ」ってものが、体に染みついてるからなんですよね。
知ってる、と思えるくらいに。
ジャニーズの中の「嵐」が、みんなへとおいてった曲。
そんな感じ。





16 Japonesque

なんて素敵にジャパネスク――!!!(世代がわかる)
多分、アルバムタイトルの候補の一つだったんじゃないっすかね、これも。
で、王道でいくならこれがリード曲でもベタベタとはいえ、良かったんじゃないか?ってくらいのジャポネスクですよ。

最後の最後に、アルバムのコンセプトを締める。

火花も花も、風も月夜も星も。
なんなら、たりらりらも、憂き世も、雅も水も。雅楽サウンドも。
全部きれいに、ここにまとめましたよね。

光源氏物語を、一気読みした後のような。
最初にバラバラと風にあおられて開いた、分厚い本を一冊読み終えたあと。
そっとその表紙を閉じるような。

はぁ、と息を吐きながら、でもちょっと満足げに頬も上がる。
そんな終わり。


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はぁ・・・・(´□`。)

好き放題語りました。よいとことか、通常版の曲については、まぁ、おいおいですけども。

もう通しきいてとにかく思ったのは、POPCORN以来、よりコンセプチュアルなアルバムを、出してきてる中で、毎度毎度驚かせられる、その中でも今作ほどの丁寧さは、なかなかないんじゃないのかな。
ともすれば、おかしな方向に生きがちな「和」というものに、
これもともすれば、時代錯誤と呼ばれてしまいそうな「ジャニーズ」ってものの原点。

それをここまで、丁寧に。
しかも、ちゃんと「今」に引っ張ってくる力は、
嵐の次の一手から、さらに踏み込んだ印象で、五人個々のポテンシャルの高さが見える。

16年嵐やってて「これ新境地!」なんて思うなんて、きっとものすごいこと。

リリカルアイドルが、底力を見せつけてくれた感じがします。

あーたのしかったーー☆(^ε^)♪

それでは。更に聞き込んでまいります☆