背筋に氷柱が刺さった。
こんな動揺すると思わなかった。
だってわかっちゃいたのですよ。
脳みそのどこかには、いつか判断せねばならないことだと理解してた。いつかどうにかなるんだろうなって。
けど、改めて文章になるとこんなに胸が痛いのね。
ファンクラブをどうするか。
それをまだ決まってないとした上で、あくまで事務手続きの話だからね?としてくれる優しさは、心からありがたいと思う。
だが、
本音を言わせて貰えば、払わせてくれ。
私は嵐のファンだ、という住処を与えてくれ。
嵐としての活動でなくていい。その間、それぞれの個々の活動内容を教えてくれ。
翔さんの行間の魔術を味わいたいんだ。
Jの温もりすら感じる言葉に触れたいんだ。
そこに、担当がいないという寂しさにどれだけ押しつぶされようとも。
私は嵐のファンだ!と、誇って掲げる会員証を生かしててくれ。
なんて、嗚咽で崩れたとしても叫びたい。
じゃぁ!じゃぁせめて。
嵐が休止するというのなら、その期間。
ファンクラブも休止状態にしててくれ。
ただただ共に眠っていたい。
形だけでいい。200万人超える会員の情報管理に費用がかかるのならば、ちゃんと払う。
払わせろください。
と、荒ぶって我に帰る。
何事にも縛られない時間を欲して決意した人にとって、形ある何かを残しておくことは、苦しみならないだろうか。
活動休止という、辞めるではなくお休みを選んでくれた彼とはいえ、帰ってくることを前提にした準備や対策は‥果たして、と思ってしまう私がいる。
突然だけど。
休止が発表されて少し落ち着いたあたりから、ずっと離れないセリフがある。
ハチミツとクローバー。あの羽海野チカの名作であり、翔さんが演じた竹本くん(原作で)のセリフ。
「帰ってきて欲しい?欲しくない?」
急にいなくなった森田さん。竹本くんは、主人公はぐみが、森田さんを想ってると理解した上で問う。
泣きながら帰ってきて欲しい!と言うと思ってたのに、はぐちゃんはまっすぐに、静かに答える。
「帰ってきて欲しくない。やりたいこと全部やってみれるまで、がんばるのがいいと思う。」
と。
泣きじゃくりたいんです。
寂しいよ!やだよ!どこにもいかないで!
歌って欲しいの、踊って欲しい。
お芝居みたい。ラジオやって欲しい。
それが無理ならただただいて欲しい。
ただただ、あなたがそこにいるのねって救われる私を救い続けて欲しい。
願い事は尽きず溢れて溢れて
いつか智のディナーショー行くんだ!って言う、勝手に描いた夢を見続けていたくて。
けれど。
船が港から発つときに、別れのテープが一つ一つ離れてくように。
私は準備をしなくちゃなんないのかもしれない。
でも。
帰ってきて欲しい?欲しくない?
私もう、随分大人でズルイ願い方も知ってるから
帰ってきて欲しくない。やりたいこと全部やってみれるまで、がんばるのがいいと思う。
そのあとで。
あなたがやってみたいと言う何かが、私らに見せてくれるものであるならば。
腕ちぎれるまでうちわで風をおくるから、その日のために。
どうかどうか。
ファンクラブを、残しておいてくれまいか。
待ってると言ったら、困らせるかもしれないから。
私もがんばる。お前も頑張れ。
ってスタンスでいるから。
待ち合わせ場所を、置いておいてください。
待ち合わせ場所を、残しておいてください。