ある日、旦那さんが『これ、読んでみ』と差し出しました。
私がら普段触れる事ない「KAMINOGE」って言う雑誌です。
プロレスの。
しかしこれがまた、グラビアなんぞまずない、白黒ページびっしりの読み物でして、その中に奈良美智さんのインタビューがありました。
『それ読んだらさぁ、大野みたいだなぁって思った』
と。
旦那が私に勧めるもので、ワタシがハマらないものはないのですが。
いくつか、なかなかその魅力が理解できないものがありまして、その一つがプロレス。
なもので、いくら奈良さんのインタビューとはいえプロレスの話はなぁ、とそっとしといたんですが。
ちょっと活字に飢え初めてしまいまして、手を出しました。
いやぁ。何というか。
旦那さんが、大野みたいだなぁって、と言う理由がわかりましたよ。
もちろんプロレスについて語るのですが、後半はほとんどが、奈良さんの『描くこと』への想いの話。また、音楽の話。
ところどころに出てくる言葉が、智さんが被るんです脳内で。
例えば
オーディエンスを意識してやってない。
インテリ層に向けて、知識ゲームみたいなこともやってない。
直情的なもので、同志に向けてる感じ。
美術手帖の、智さんの言葉を思い出しましたよね。
描くこと、を奈良さんは極力『仕事』にしてないんですよね。
もちろん、それで値がついて世界的なんて言われる人ですけど、活動のひとつひとつは奈良さんの選んだ、奈良さんの軸基準でそこはブレない。
たくさん絵を描かねばならなくて、忙しいですよね、といわれたら首をひねると。
暇だから、絵を描くんだよ。
ここにそれが詰まってる。
たくさん絵を描かねばならなくて、忙しいですよね、といわれたら首をひねると。
暇だから、絵を描くんだよ。
ここにそれが詰まってる。
ドイツ留学中も、日本人観光客相手の案内のバイトなら楽だしお金もいいのに、そうではなくて、皿洗いを選ぶ。頑張ってる俺、を、俺が見てるんですよね。
うまく、なりたいわけじゃない。
自分本来のものを出したい。
誰が見ても、その人だってわかるようなもの。
なんというか、ハングリー精神の塊のようで。
けどそれが外へ向くのではなく、自分に向いてる。
その構造が、やっぱり智さんと基本成分が似てる気がしたんですよ。
出会ってすぐ打ち解けた、というのもわかります。
それはこんなとこも↓
アメリカのドキュメント映画、それもそこそこ悲惨な内容なものをつくる。
けどあまりに悲惨なもんだから、その間にアニメを入れ込もうとして、奈良さんに声がかかる。
CMの話が来ても、広告の仕事が来ても、『そんなのやるわけないじゃん』って笑い飛ばしてるのに、その映画のだけは受けた。
しかも、『条件がある。タダでしか受けない!』と。
ご本人、キマッた!俺かっこいい!と思ったそうですけど。笑
ご本人、キマッた!俺かっこいい!と思ったそうですけど。笑
なんか、そんなところもさ。笑
結局カッコつかなかったε-(o´ω`o)
そんなオチも。
智さんと奈良さん。
なんか、年に数回呑むような。そんな間柄でいてほしいなぁって思ったりしますよ。
もはや、ワタシの立場謎ですけど。(°∀°)b
自分が動く理由を、自分の中に持つ人は強い。
葛藤もきっと山ほどあるのだろうけど、どこに流れたとしても行き着く先に納得があるんですよね。
そんな風になりたいなぁと、思ったりしました。
そんな日。
そんな日。