ちらかりほうだい。中身はない。

とっ散らかりながら、すきなものはすきとエモる場所(稀におかん)

とっちら セカムズ#8 鮫島はレベルがあがった。

誤字訂正しましたぁ
夜中のテンションでしたー
 
 
 
 
 
まさかの社長室の皆さんの、モノローグから始まる8話。
 
今回、村沖が光りましたねぇ。
村沖の言葉が、その時々をちゃんと説明してポイントをブレさせなかった。
 
人間関係が入り組んだ回だったのに、筋道をとおしてて、やたら上手い構成。
第一話でやるような、それぞれのキャラクターの際立たせ方。
美咲と別れてしまったあとどう転がすかっていう肝のところで、
この人はこういう人、
背景はこう、
と並べていったのは見事だなぁって。
 
それがあるから、だからこうなる、ってのをわかりやすくするし。
鮫島さんの父親への同族嫌悪的な気持ちとかね。
まぁ、その分詰め込み感とか無理矢理なところもあるのでしょうが‥
 
それを丁寧な言葉の台詞回しで、柔らかくしてる気がします。バッキャローとかコナン君か?みたいな事言うてましたけど笑←あ、バーローだ。
 
 
というのも、前半のような“繰り返し”の連続。
 
最初のダーツの数字遊び、ホテルのキーの333。
入ってくるところからやり直し、の三浦。
モデルルームみたい、のやりとり。 
村沖の豆腐扱い。
ゲーテの名言
 
 
まだあったかな。
過去回からも、今回からも同じセリフを引っ張るから、“あぁ、あのときの”と思わせる。
するとその時を思い出すから、感情が乗っかりますよね。
 
モデルルーム、これをみささんに言った時はすごい幸せだったのに。とか。
 
キャラクターの巻き戻しってとこでは、村沖さんの愛情が母性的なものだ、ってのを今度は行動で出してきた。
 
熱を測る手、おかゆやマッサージでの看病。
そこに“母がやってくれた”とのセリフ。
 
鮫島さんがそこに揺れたのも、高校生の頃に出て行った母、をどっか感じてたのかもなあ。
 
『失恋の寂しさ辛さを、身近な女で埋めようとするのはやめてください。』 
 
『社長にとって私が一番楽な逃げ道』
 
『これ以上、私に甘えるのはやめてください』
 
村沖のこのセリフは、間違いなく響きますよね。 
いい女だわ。
 
もう、ずっと課題だった事ですよ。  
 
自分と向き合う。
 
それはれいさんも、美咲にも必要だった事で。
親父さんを対比に出した村沖は、さすが。
 
父親ができた事を、
自分ができないはずがない。
 
そう思わせるには、最適な言葉ですよね。
お父さんは、あなたからの軽蔑を乗り越えてでも会いに来た。なんて。
 
でも。
れいさんはやっぱり『コンシェルジュ』に頼るし、ゲーテ連れてくるし。
 
『仲直りする方法を』と、絶対譲らないくせに、いつまでも設定頼りで。
 
でも美咲を追いかけながら、オロオロして出してくる言葉が、子供みたいにたどたどしいのに賢い。
 
受け入れるのか、それとも逃げるのか。
 
夢に向かって真剣にまっしぐらな美咲にとったら、逃げる、ってワードは地雷だとおもうんです。
 
受け入れられないから、サヨウナラ。
 
そうはさせない交渉術がれいさんにはあって、美咲の欠点だっていう気の強さを、受け入れると言い切る。 
それができないなら、俺より器小さいぞ、と。
親父と俺、と同じ関係性持ってきちゃったり。
 
長ゼリフの中で、設定頼りからどんどん勢いづくところとか、見てて泣けたよ。
 
『俺は君だけのコンシェルジュだ』
 
これはイコール、全てにYESというと言う約束。
 
受け入れて、それもその人と思えるまで、れいさんは向き合いたいんだよなぁ。
美咲も、“本気じゃなかった”だなんて、きっと一番いわれたくなかっただろうな。
だって。
 
手を出されないことを悩んで、自分から行ったら逃げられた。
なんて。女からしたら一番恥ずかしいプライドの傷付けられ方。
それなのに、本気じゃないなんて。
 
あんな切ないシーンなのに、言い争いのシーンなのに。
 
言葉がとても丁寧だから、どこか穏やかで優しくて。暴言吐きまくって泣き倒したような、ぐっちゃぐちゃなシーンにはない『誠実さ』がちゃんとあって。
本当にうまいなぁ、セリフも。
もちろん、智さんのあの芝居も。
 
俺が認めていないものを、
みささんが認められるはずがない。
 
いわゆる、言質とった感じだけど。
会社のTOPたる所以を、こんなとこで見ましたよね。
だって条件って出すって、嫌な女!みたいに見えるけど。
 
そもそもの話には戻れば、れいさんの長所であり短所を、受け入れるための条件。
 
れいさんにとった、勝ちですよ。
仲直りの条件を、教えてくれてるんだから。
(とかいって、ストーカーから逃げる口実だったら、れいさんと一緒にワタシ泣く)
 
そんでさ、みささんを見送った後の表情。・゜・(ノД`)・゜・。
仲直りの条件が分かる安心と、不安。
 
なんかね、『卒業』のラストシーン思い出しました。
教会から花嫁連れ去って、バスに乗り込んだ後の2人の、ぼんやりしたような表情。
 
やっぱり、大野智の引き出しはすごいや。
何個あるんだろ。
 
 
芝居、つっーか演出で言うと
旦那が力説していた右向き、左向き。
 
村沖が帰ってから、ひたすら右向きのれいさんと、カウンターはさんでも、街中でもずっと左向きな美咲。


れいさんが、一歩成長した感じがして。
たまらんもんがありました。
 
 
 
しかし、もれなく登場人物の男はアホだな笑
それもたまらなく愛しいアホっぷり。
まさか和田さんにまで飛ぶとは。
和田迷走スイッチON。
あの和田さんと酒のみたい。(°∀°)b 
絶対おもろい。