ちらかりほうだい。中身はない。

とっ散らかりながら、すきなものはすきとエモる場所(稀におかん)

とっちら 3月のライオンで語る。のと、お知らせ。


3月のライオンを、ご存じない方にはなんのこっちゃ、だと思うのですが。
ちょっと、好き勝手に話します。









映画『3月のライオン』、の諸々が発表になってきましたね。

主人公「桐山零」に関しては、神木隆之介くんが早々に発表されていたのですけど、それに関しては見事!!!!と、首もげそうなぐらい、ブンブン縦に振りました。

神木くんって言ったら、妖怪大戦争とか、千と千尋の「坊」の声とか、なんかもう抱きしめてあげようか??みたいな存在だったていいうのに、それがあの“零”ですよ。
こんな、幼少期含めのジャストな配役あるんだなって。

配役発表の第二弾を見る限り、まず前半は2巻ぐらいまでなのかな。
そしたら、ひなたのエピソードには届かないのだろうか…。( p_q)

香子が有村架純ちゃんってとこで、これは架純ちゃんにとっても、新境地ですよね。
あの、寂しさが固まって猫になったかのような香子を、ニコニコでほんわかな彼女がどうするのか超期待。
あとなー!!これも完璧だ!!ってのは島田さんを佐々木蔵之助!!ってことですかねぇ…・°・(ノД`)・°・

実写化で、こんなに拍手な期待めったにないものだから、すでに鼻息荒いです。


で。こっから、勝手に語りますけども。

羽海野チカの連載作品に共通項として出てくるのが、人の心の闇、だと思うのです。
ハチミツとクローバーでは、青春時代の葛藤、として描かれてることも多かったと思うのですけど、一人一人のシチュエーションは結構重たくて。

自分のやりたいことと、期待される才能への狭間。
それから、自由を持ってる人への恋心に蓋をして愛されることを選んだ、はぐみ。

好きで好きで仕方ない想いに翻弄されながら、自分をどんどん追い詰めていく、あゆみ。

どうしても捨てきれない想いを、大事な人を傷つけながらも、必死に守る、真山。

幸せな時間を一瞬で壊した人への恨みだけで突き進む兄を、ほおって置けずに協力しながらもどんどん自分をすり減らして。自分と似た人に叶わない想いを寄せる、森田。

恋した人の幸せを願うのに、何一つしてやれない悔しさの中、その幸せを願ってく、竹本。


全員片思い、なんてキャッチで話題になった作品ではあるのですけど、それだけじゃないんですよね。想いが故、ってものがたくさんあって、もう普遍的なものなんですよ。
根っこにあるものが「恋」ではありますが。
それは自分を幸せにしたい!っていうものではなくて、大好きなあなたの幸せを、と願う人たちの話なんですよね。
だからこそ、ギャグめいて笑ってるのに、目尻に涙がにじむんです。


3月のライオンは、同じように登場人物の「闇」が、えげつないほど描かれていて。
毎度毎度、胸を締め付けられるんですよ。

ハチクロと違うのはその「闇」の出所が、
恋したが故、だけじゃなくて、好きだから、じゃなくて、
生きてく場所を模索するが故、ってのがものすごいことだと思うんです。

現状、11巻まで出ていますけど、8巻当たりからの流れはもう胸を締め付けて締め付けて。

どのエピソードの、どんな立場の人も、丸ごと憎い!って人が一人もいないのですよ。

もちろん、物語の中の誰かの立場になれば、許せない人は確実にいるのだけれど、一歩立場を翻したときに見える景色の違いってものを、こうも鮮明に・・・なのに、静かに描くことができる作品は、あまりないと思うのです。

こんなに暑苦しく鼻息飛ばしておりますけど、まったくもって将棋のことはワケワカメです。

もちろん、棋士のお話ですからそこはもう、キチンとしてあると思うのですけど。
どうにもこれは、人間物語だと思うのです。

ちょっと飛躍しますけど、ゼカムズの美咲をみていたら零くんが浮かんで仕方ない時がありました。
境遇が似てる部分もあるんですけど、もはや縋るものがそれしかない人にとっての「それ」への重みがとんでもなくて。

零くんがそれを一個づつ一個づつ、まあいっか、の着地点に持っていく姿っていうのは、半紙に墨汁が沁みるような。じんわりと広がって、でも消えない点として残っていっている気がします。
私の中で。

で、今最新の11巻ですね。

川本家の三姉妹+零くんの「家族」が、ほんとに「身を寄せあってる」っていう儚さ満載だったのに、妻子捨男←敢てのこれ、が出てきてからが本当に、涙なしでは見れないんですよ。
(登場人物に丸ごと憎い人がいない、っていいましたけど、捨男だけはどうも理解の範疇越えます。私的に)

映画がどこまで描くのかが分からないのですが。
できれば。あの、幸せな日曜からの、あかりさんの強さのシーンを。
泣きながら餃子をひたすら食べるあの夜を。
描いてほしいなぁ…と思います。

12巻が、9/29に出るんですよね。
それに、西尾維新の描きおろしがつくっていうので、もう今から足踏みしてます。

エンターテイメントは、一期一会。
→BYダンナ

こういう、ワクワクがあることがなによりの、幸せなのだなぁ。
なんて。



ここからはお知らせです。

昨日、何を思ったかCD山盛り借りてしまいましてね。
安藤裕子、聞いてますよ。
あとでbacknumberと、cocco聞きます。
まだ宇多田とか、アンダーワールドとかとりあえず落としただけのが山盛り有るので、ライオン読みなおしながら、聞き倒します。

で、それらが一段落したら、また書き始めたいと思います。
その際の、状況によってはもう少し様子を見ようかなとも思いますが…。
昨年の記事を読み返したりしておりました。お話含め、いただいたコメントも。
そうするとやっぱり、「場所」があることは必要なのかなぁと思ったりもするので…。

もし、ご意見ご感想などございますようでしたら、お知らせくださいね。
やっぱり、大事にしたいですからね。
それぞれ持ってる、大好きだーってものは。

というわけで、よろしくお願いいたします。