有川浩。
好きな作家さんの一人です。
例えば、その作家さん縛りで過去作を遡ったりすることは、結構稀です。
好きだと思った世界、作品、それ以外のものに触れてしまったときに、それまで好きだったものが同じ人から生み出されたのかと思うと、抱えきれなくなるから。
あぁ、こう変わるには何があったんだろう、とか、とんでもないトコに落ちると、なんかもうその人の人生丸ごと語って欲しくなる。
てか、まぁ。普通そんなもんか。
受け取る側の度量の問題っすね
で、今回珍しく時間もできたことだし、と2冊遡りました。
(幸い、大きな変化球なく命拾いしてます)
『植物図鑑』
これ、巷では登場人物の謎な青年“イツキ”が、ニノちゃんだとか、相葉さんだとか言われてたようですが。
先入観なしにでも、脳内変換されました。
私にはイツキはニノさんに思えて仕方ない。
ストーリーのネタバレになりますので、どこどこが、はさけますけど。
引き金 2回目。自転車、置いてくからな。
そんな言い回しや、自分の興味には逆らえずに、真っ直ぐさが、逆にひねくれて見えたり。
あぁ、これニノで映画化されたらたまらんな、と。
読んでる間も、脳内映画館が赤い自転車にまたがって、土手を走るニノと、その後ろに新しいベージュの自転車で追いかけるさやかの様子を上映してました。
それから『ヒア カムズ サン』。
パラレルではない、本編の方のお話を読んでいると、晴男が智さんに見えて仕方なかった。
もしも智さんが家族を持って、でも、自分の中の『極めて行きたいこと』を、譲れなくなってしまったら。
突き詰めたいことは、イコールで人生の優先順位のトップになって、家族がその次だとしたら。
きっとこう言う風になるんじゃないかな、と。
そうしたらね晴男の親友、榊はもはや翔さんに思えてしまうから、どうしようもない脳内変換。
おかげで嵐主演映画を2本見たような感覚があって、私の脳みそお得に出来てますよ。
実際、智さんは子煩悩な父親になりそうだし、家族の為ならおそらくいろんなもの捨てそうだし。
翔さんなら、“最後のチャンス”は、おそらくモノにしたかもしれない。
いや、やっぱりそこは智をとるか‥‥
と、マジで考えるからもうあかんトコいくな。
いつか映像化される可能性の高い、有川浩作品。
パイプはある気がするんだけどな。
と、つまらぬ邪推でした。